研究室

【経験者は語る】放置系の研究室の実態が分かる記事です。

こんにちはホースです。

僕は放置系研究室出身です。なので、放置系研究室の内情がよく分かります。

この記事を見ているということは。

・これから研究室配属を控えていて、放置系研究室がどんな感じなのか気になる

・自分の研究室が放置系研究室なのではないか?と疑っている

の、どちらかだと思います。つまり放置系研究室ってどんな感じなの?を知りたいことでしょう。

なので、これから放置系研究室の内情について詳しく解説していきたいと思います。

※筆者は旧帝大出身です。なので、少しは記事の内容に説得力があるかと思います。

放置系研究室とは

まずは放置系研究室を定義していきます。僕が考える放置系の定義は、

・コアタイムがない。もしくはコアタイム外の時間に来ても何も言われない

・連絡なしに研究室を休んでも何も言われない

・研究に対する指導があまりなく、「放置されてるな」と感じる

・教授や担当教員とお昼ご飯を食べない。誘われもしない

・研究室旅行などのイベントに教授や教員が来ない

・研究室内の雰囲気がよそよそしく、互いが互いに興味がない

このうち2つでも当てはまれば放置系でいいと思います。僕は全部あてはまりました(笑)

毎晩教授とご飯を食べに行く研究室や、実験が上手くいかないときは手取り足取り教えてくれる研究室の話を聞いたときはびっくりしました。

では、お次は放置系研究室のメリットとデメリットについて紹介します。研究室選びの参考になるかと思います。

放置系研究室のメリット

放置系研究室は悪いイメージがありますが、メリットも多いです。

勝手にサボっても何も言われない

マジで勝手に休んでも何も言われないです。最初のほうは少し注意されましたが、慣れてくると何も言われないです。なので「今日休みたいな」と思った日は普通に休めます。

もちろん、先輩や同期はおそらく「また休んでるよあいつ…」と思っているに決まってますが、研究室内で喧嘩はなかなか出来ないので何も言ってきません。心の中でそう思われていることは覚えておきましょう。

とはいえ、絶対に休めない研究室も世の中にはあるはずです。それに比べればありがた過ぎるメリットなのではないでしょうか。

わずらわしい人間関係がない

放置系研究室に入るぐらいなので、研究室メンバーもわずらわしい人間関係が苦手なのでしょう。意外とあっさりした人が多いです。僕の研究室では、無駄に絡んでくる人はほとんどいませんでした。

また、教授や助教のめんどうな拘束も無いので、縛られるのが嫌だという人には最高な環境だと思います。

放置系研究室だと、上手くいけば一言も喋らずに1日を終えることだってできます。ワイワイした研究室には考えられないことですね。

ただその分濃密な人間関係は築けないので注意しましょう。

就活の時間など自由な時間が多くとれる

放置系は就活したい人にとってはピッタリです。

上手くいけば4か月間ぐらい自由に就活できます。僕の先輩は2か月ぐらい研究室を留守にして就活してました。絶対全部就活していたわけではないとは思うけど(笑)

なので、大企業を狙いたい人や就活をじっくり進めたい人にとっては良い環境かなと思います。忙しい研究室だと、就活する時間すら満足に取れないってこともありますからね。

何かやりたいことがある時に、時間を作れるのは放置系のメリットですね。

放置系研究室のデメリット

物事には裏表があるわけで、メリットがあるということはデメリットも存在します。

研究は自力で進めなければいけない

研究は基本的に自力で進めます。僕はテーマが与えられたのでそれに沿って研究するだけでした。

そして、分からない場所や上手くいかない箇所見つかったとき、それを聞ける人がいるかどうかが重要です。

僕は担当教員1人にしか聞ける人がおらず、その人の説明が全然理解できなかったのでかなり苦労しました。独特な人だったので。

放置系の特徴として、あまりみんなの研究が共有されていなかったり、互いに意見を交換し合う機会がほとんど無かったりするので、研究は進みづらいと思います。特に学部生の人は苦労すると思います。

研究を手取り足取り教えてもらいたいという人は放置系はやめたほうがいいでしょう。あまり指導はしてもらえません。

でも、学部生にはしっかり指導するのが当たり前だと思うんですけどね…右も左も分からない状態で研究がすすめられる訳がない。

こう言うと、「研究ぐらい自分でやれよ教えてもらうという考え方を無くせ」という人が必ず出てきますが、その人は例えば何も教わらずにバイトが出来るんでしょうかね。想像力が足りないてないと思います。

みんなでワイワイ楽しい研究室生活は送れない

よくサークルのような楽しげな写真を研究室のHPにアップしている所もありますが、ああいう生活は送れないです。みんなから見て羨ましいと思われる生活をしたい人は、そういう研究室に行きましょう。

ただ、サークルのような研究室ほど拘束が厳しく研究も真剣にやっている場所が多いので、自分の性格と相談して決めましょう。

・研究をちゃんとやる研究室ほどイベントも力を入れている

という傾向があります。

だんだんと自己嫌悪に陥る

始めのうちは自由でいいですが、だんだんと疲れてきます

  • 進まない研究
  • 他の研究室と比べてつまらない生活を送ってる(ように感じる)
  • 会話がないので愚痴を話せずストレスがたまる

活発な研究室ほど、教授がいない場所で愚痴を言ったり相談しあったりしてストレスを発散しています。これは活発な研究室の友だちから聞きました。

逆に放置系研究室では、愚痴を言い合えません。みんなおとなしくて何を考えているのか分からないので、互いに愚痴を言えないのです。本当に、悪口の一つも出てきません(笑)

逆にこれはおかしいです。愚痴の1つも無い研究室なんて存在するのでしょうか?

普段からコミュニケーションが活発でないので、こういう腹を割った話し合いが全くできません。特に先輩とは超うわべの関係です。

そして、進まない研究、周りの研究室が楽しそうで俺何やってんだろという比較…

こういう小さいことが積み重なって精神的に疲れてきます。そうすると自分を責め始め、自己嫌悪に陥ります。

研究室生活の終盤では、先輩が行方不明になったり、同期が何日も研究室に来ないという事態が発生しました。みんな陰でストレスをため込んでいたようです。

まとめ:放置系は1年で限界を迎える

まとめると、

・放置系は自由なので、最初のうちは良い。

・コミュニケーションが少ないことの弊害が、時間が経つにつれて訪れる

僕が思うに、放置系で生活するのは1年が限度だと思います。それ以上在籍すると精神が腐ると感じました。

なので、コミュニケーションなんて無くていいと本気で思っている方以外は、選ばないようにしましょう。就活用など1年で抜け出せるようにしましょう。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

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馬の中の人は、筋トレ・ブログ・競馬が趣味の就職浪人生(23)。 受験浪人も体験済みの、浪人に愛された男